須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成26年1月号掲載
野心のすすめ
  あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 さて、標題は、昨年出版された林真理子氏の著書の題名です。
ハッキリ言って私は著者に対して良い印象を持っていませんでした。ブスで生意気というのが私の中のイメージで、本は当然1冊も読んでいませんでした。
 しかし、年末のテレビ番組で、この本について本人を交えたトーク番組があり、気になることを話していたため正月休みを利用して読んでみました。

 「野心」とは大辞林によると「現状に安んじないで、さらに高い権力・名誉・財力などを得ようとする心。ひそかにいだいている分をこえた望み。」とあります。解釈の仕方によっては多少えげつないイメージがありますが、本当に悪い意味だけでしょうか?

  著者曰く、健全な野心を持つための第1歩は「現状認識」であり「屈辱感」こそ野心の入り口である。また、これに関連して「若いうちの惨めな思いは、買ってでも味わいなさい」とも言っています。
  随所に示唆に富む言葉が書かれていますので、以下少し紹介します。


  やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる。 
  野心が車の前輪だとすると、努力は後輪です。
 ○  私が最近の若い人を見ていてとても心配なのは、自分の将来を具体的に思い描く想像力が致命  的に欠けているのではないかということです。
  自分でちゃんと努力をして、野心と努力が上手く回ってくると、運という大きな輪がガラガラと回り始めるのです
  昔は良かったと過去を懐かしむような自分にはならない。


 これらの言葉は主に若い人達に対してのエールと思いますが、自分自身に当てはめても最近少し薄れかけていた感覚です。
努力と謙虚さを伴った健全な野心は、人生を好転させる大切な要素なのではないでしょうか?
新年を迎えるにあたり、「健全な野心」をもって事に当たりたいと思います。
    
                所長 須田幸英
 事務所通信1月号掲載
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